【ネタバレあり】FF15が小説でついに完結したので感想と考察

サブカル
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発売から1年近く経過してしまいましたが、ようやく「小説 FINAL FANTASY XV -The Dawn Of The Future-」を読むことができましたので、その感想と考察を記事にしたいと思います。

FF15に関しては2017年にゲーム本編をクリア後、映画、アニメ、ボイスドラマ、DLCを一通り体験した上で今回の小説を読んでいます。FF15を楽しまれている方はみなさんそうされていると思いますし、いきなり小説という人はいませんよね。

ですのでこの記事は基本的なFF15の知識があり、小説を最後まで読まれた方に向けています。ネタバレ全開になっていますのでくれぐれもご注意ください。

FF15作品群は個人的に超オススメしますので、まだ未体験の方はこの記事を読まずに、ぜひFF15の世界を楽しんでください。

フィアンルファンタジー15について

この作品の展開及び戦略については、ファイナルファンタジーシリーズのなかでもかなり趣向が変わった作品になっていると思います。

もともと「ヴェルサスFF13」という、FF13のシリーズ3作品のひとつとして開発がスタートしています。これは2006年のことらしいですが、私は知りませんでした。その後開発は停滞(スクエニでいろいろあったのでしょう)していましたが、2013年に「ファイナルファンタジー15」という新たなナンバリング作品になることが発表されました。そして2016年11月29日、ついに発売されたのです。

開発から実に10年の歳月を経て、途中でナンバリングタイトルの変更やディレクターの交代など苦難を乗り越え、ようやく発売に至ったわけです。10年というと、真の王になる歳月です。みなさん悶々と期待感や不安感を蓄えていたことでしょう。

最初はゲーム本編をやることになると思いますが(映画が先という人もいるかもしれません)、発売当時の評判は賛否両論、いやアマゾンレビューでは散々な酷評だったのを覚えています。10年間の期待のパワーは相当大きかったのでしょうね。

特に本作はあらゆるメディアで展開しており、本編に張り巡らされた伏線の回収が後日のDLCだったり、補完する内容が映画やアニメだったり、とにかくそういうのが非常に多いんですよね。なので本編だけプレイしても「え??」となる部分が多く納得できないままエンディングを迎えることになり、結果、悪評になったのではないかと思います。

FF15は2019年発売の小説をもってすべて完結となりました。開発からの歳月は実に13年です。そりゃあ、干支も一周していますしみなさん歳をとりますので、文句も出て当然かも知れません。笑

ただ、私は全体を通してこの作品はとても好きです。ストーリーも良いですし、感動してこんなに号泣したゲームは他にありません。

全てを覆す小説のエンディング

小説は、各章がアーデン編、アラネア編、ルナフレーナ編、ノクティス編に分かれています。実はこれら全てDLCとしてリリースされる予定でしたが、開発が打ち切りとなり小説化されたようですね。小説でも十分楽しむことができますが、「ゲームでやりたかった」という意見は多いです。

この小説の評判は良いようです。これまでにないハッピーエンドだからでしょう。私はゲームのエンディングで驚き、DLCのエピソードアーデンでまた驚き、そして小説エンドで全部ひっくり返ったと感じました。

小説エンドでは、ルナフレーナがバハムートの力で生き返り、ノクティスが真の王になる10年後と同時期に目覚めるのですが、この時点で「そりゃあないだろう」と思いましたね。そしてノクティスがグラディオたちに会わず王都に直行します。「あれ?本編と違うな。番外編的なやつかな」と思いました。

アーデンと同じ能力を授けられシガイと化したルーナは、アーデンを倒すために王都を目指します。ですがその途中で、アーデンやエレナの過去の真実を知り、アーデンを倒すのではなく話し合いたいと思うようになります。剣神バハムートや自分の使命について疑問ち、真の敵はアーデンではないと悟ります。

ノクティスも同じように、アーデンを倒すために真の王となったわけですが、ルーナの手紙を読んで違和感を覚えます。彼もまた全てはバハムートによって仕組まれた運命であり、翻弄されていたという事実に気づきます。

そして指輪はアーデンが使用することで「対になる世界」に入りバハムートを倒し、またリアル世界ではノクトがバハムートを倒すことで、不可能と言われたバハムートの殺害に成功します。アーデンは「対になる世界」で消滅し2000年の復讐の念から解放されるのです。

これが真実のエンディングならそれで良いのです。ただ、ゲーム本編しか知らない人は救われないですね。あれは悲劇のヒーロー、ヒロインの物語としてありかも知れません。私も3年間それが真実だと思い感動のまま過ごしてきたわけですし。

でもやはり、ゲーム本編のエンディングはひとつの真実、つまりバハムートの計画通りに進んだストーリーと捉えるべきでしょう。そして小説エンディングもまた別の真実だということです。

ハッピーエンドでは名場面「やっぱつれえわ」もないわけです。仮に小説エンドしかなかったら、なんてくだらないストーリーなのだろうと思いませんか。ゲーム本編エンドが最初にあって、後でハッピーエンドを出すことに意味があったのだと思います。これを意図的にやったのかどうかが私の知りたいことなのです。

真のエンディングについて

重要なのは、小説エンドは最初からあった真のエンドなのか、それとも後付けか、です。

最初から真のエンディングとして想定していたなら、本編に入れるべきだと思いますし、DLCはあくまで派生作品であり「おまけ」と考えると、やはり後付けなのかなと思えたりします。

ただし、派生作品も含めたこのFF15の作品群は他のゲームと違います。前述したとおり本編以外で重要なことが語られていますし、本編は恐ろしく言葉足らずです。すべての派生作品を含めてひとつのFF15だと考えないと成り立たないのかも知れません。そう考えると、やはり最終的な小説エンドが真のエンディングと思えます。

なので何度も言いますが、FF15のシナリオに小説エンドは最初からあったのか、なかったのか。これが私の中では重要なのです。

もし最初から小説エンドを想定していたのなら、ゲーム本編のエンディングは何だったのかという話になります。考えてみれば、あれはバハムートが想定した未来ですよね。ノクティスが真の王としての務めを果たす、というやつです。ノクティスはクリスタルの中でその未来を見ています。これからなすべきことを。つまりバハムートが洗脳のために描いたストーリー、それが本編エンドなのです。

FF15が悪評になったのは前述したとおり、本編で語られないことを派生作品で補完している点で、しかもそれがかなり重要なポイントだということでしょう。もし小説エンドが最初から想定されており真のエンドなら、ゲームのエンドは偽りになります。またDLCなどはあくまで派生作品であり「おまけ」という認識の人にとっては、あり得ない展開なのでしょう。

ただ「DLCは単なるおまけだ」という事は別に決まっていることではありません。制作者側が本編とDLCで一つの作品だと言えばそういうことです。ですが一般ユーザの中には本編で完結しろという意見も多いです。あと開発の都合がつかなかったのでしょうが、完結が小説というのもどうなのかなと。これは本編がゲームなのだから、やはりゲームで完結して欲しかったですね。せめて映像作品で出して欲しかったです。

DLCは途中でリリースできなくなり、かといって未完成のまま終わらせるわけにはいかない。なにせ本編とDLC合わせないと完結しないのですから。そこでDLCの残りの部分は小説として語ることになった、というのが私の見立てです。

つまり、小説エンドの完結は最初から想定して本編が作られた、と思っています。

ノクトとルナフレーナの結婚式について

もし、小説エンドを最初から想定してゲームを開発していたとしたら、ゲームのエンディングにある最後の結婚式の場面も納得がいきます。

ゲーム本編しか知らない時点では、あのシーンは意味がわからないと思いませんか?レギスの言葉は、死後の世界で結婚した二人を祝福していることになります。死んだ二人に「どうか、よろしく頼みます。この先も、末長く」と言いますか?私にはすごく違和感がありました。

ただし小説エンドの観点からもう一度あのシーンを見ると、二人は死んでいないためしっくりきます。現実に結婚したことになります。小説のカバーがそうであるように。

そう考えたとき、興奮して鳥肌が立ちました。

ゲーム本編では二人は死んでしまったのですが、エンディングの最後の結婚式の部分だけは、最初から小説エンドの描写だったのではないか。

ということです。小説の最後には、あの時のレギスの言葉が全文記載されていますがそれは後付けとも言えます。ですが本編のあの場面ですでに小説エンドの描写をしていたかも知れないということが鳥肌ものなのです。

ですから、当初のシナリオですでに小説エンドはあったのかどうかが重要なのです。

それを考えることも含めてユーザーの楽しみだ、そんなことは些細なことだと人それぞれに感じ方は違うかも知れません。あなたはどう感じましたか?

作品リスト

  • PS4「FINAL FANTASY XV」
  • 映画「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」
  • アニメ「BROTHERHOOD FINAL FANTASY XV.」
  • ボイスドラマ「ファイナルファンタジーXV プロローグ 〜旅立つ者、残る者〜」
  • DLC「FF XV エピソード グラディオラス」
  • DLC「FF XV エピソード プロンプト」
  • DLC「FF XV エピソード イグニス」
  • DLC「FF XV エピソード アーデン」
  • 小説「FINAL FANTASY XV -The Dawn Of The Future-」
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